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日本で本当に医療崩壊が起こっているのか?

2021年5月16日


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コロナ感染拡大で本当に医療は崩壊しているのか

5月1日の日経新聞の一面にこんな記事が掲載されていました。「感染者数が欧米より桁違いに少なく、病床数も世界有数の多さを誇る日本が、またも緊急事態宣言に追い込まれた。「病床逼迫」の裏で何が起きているのか。」昨年末に続き、新型コロナウに続き変異コロナ感染が拡大してまたまた医療崩壊が叫ばれています。日経新聞によれば病院の緊急病棟の空きはあるが使われていないとのことです。経済開発協力機構(OECD)によれば人口1人あたりの病床数は13床でドイツ8床、フランス5.9床、イタリア3.1床、米国2.9床、英国2.5床に比べ圧倒的に多いのです。現在と同様に感染者が急増した昨年末、全国88万9千床のうち42%は空いていました。厚労省は緊急用病棟に補助金は出していますが、緊急用空ベットを使用するかどうかを決めるのは病院の判断のようです。今年4月15日の財政制度等審議会の分科会でも「空き病棟が増えたのに、新型コロナ病棟への受け入れが十分でなかった」と指摘しています。また看護師不足も医療崩壊と言われる原因のひとつですが、看護師不足はかなり前から言われていたことです。

看護師は通関士と同じく国家資格です。看護師は女性が多く、結婚、出産を機会に辞める人や出産、子育て中には看護師として働くのが難しい現状があります。看護師は夜勤もあり重労働のため働きに出られない人が70万人います。日本国民の健康を守り病気の方をサポートする医師と同様に国家にとって最も大切なお仕事です。育児や介護しながら働ける職場環境の整備が大切です。コロナ禍はその事を突きつけています。

政府や厚労省、都道府県知事、日本医師会が連携をとり空きベッドの活用と医師看護師の活用を緊急に検討、実施していただきたいと切に願います。

またNHKなどのメディアもやたらに「医療崩壊」と騒ぎ立てずベット不足の真実を伝えてほしいです。事実は、感染者が世界一少なく、世界一医療体制も整った国が日本ですので、コロナ感染撲滅のために正しい知識と行動で国民が一体となることが大切です。(文責 佐藤健一)