コロナウイルス感染 - 米国物流関係者からの声
コロナウイルス感染に関する米国の貿易関係者からの様々な感想を集めてみました。
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〇2008年のリーマンショックを引き継いだオバマ大統領がトレード関係者をホワイトハウスに招き「どうすれば景気回復できるか」尋ねられました。
民間より通関申告許可までの遅さや、同じ商品でも毎回貨物検査されると言った無駄を排除して欲しいと要望があり、直ぐにCBPは調査したところ、税関の貨物検査は4分の1程度であり、残りは他法令に係る検査でした。
そこでCBP長官が他省庁の責任者を集めて「出来るだけ早く情報を共有する。他省庁職員をCBPで受け入れる」の覚書を交換しました。
そこで出来たのがCenters of Excellence and Expertise (CEE)です。
その後、全米規模のHSコードの共通化などに進化しています。
〇不謹慎な考えかも知れませんが、東京オリンピックが開催出来ず大きな不況が発生しますと、一気に民間からの良いアイデアを受け入れる行政になる良いチャンスかと考えています。
〇日本は先にご案内したpro-activeでありませんので、いつも後手の対応となり、被害を甚大にしています。
日本は中国の限定された訪問者のみを入国禁止にしていますが、アメリカは全中国からの訪問者の入国拒否しています。
神戸大学の医者のYouTube動画も観ましたが、クルーズでの隔離に於いて問題がなかったのか検証すべきですが、政府よりの圧力によって削除されたとのこと、まるで何も言えないソ連時代ですね。
〇コスコシッピングはすでに2月いっぱいは全世界で100便を欠航、北米(西岸)は23便、北米(8便)を欠便としており各船社も3月中旬までは欠便が相次ぐとしております。
〇中国国内では、地方労働者の多いトラックドライバーが、ほとんど工場地域に戻れず、また戻ったとしても2週間は自宅待機をしなければならず、企業も事業を再開しようにも地方政府から再開許可を受けなければならないのですが、許可申請の待ちが続いていることに加え、地方担当官の調査が厳しいためになかなか再開許可につながらないと聞きます。
また上海港ではコンテナがあふれかえっているようですので、再開となったとしても、LA港のスト時のように完全なオペレーションに戻るにはかなり時間がかかるのではないでしょうか。
〇いま北海道で8人目の感染者が発生したので知事が記者会見されていました。
今回は子供も含まれており、知らない間に小学校で更に広がって行くのか心配ですね。
〇福島原発の件はマサチュイセッツ工科大学で原子力を学んだ大前研一が事故の翌日にメルトダウンだと発言しましたが、政府の意向で東京電力はメルトダウンを認めていませんでした。
〇ロシアのプーチンが福島原発事故の時に「地震大国に原発を作ったのが間違いだ!」、「チュルノブ原発のように石棺で時間経過(時間経過により燃料の原子発信は量は減衰する)を待つしかない」とアドバイスしていました。
チェルノブイリ事故は30年近く過ぎましたが、未だに完全に減衰していません。
石棺が時間経過で破損が厳しくなり一昨年に新しい石棺を作り替えました。
福島原発ではデブリを取り出しを試みていますが、取り出したデブリをどのように処理するのか心配ですね。